
「ぼく」は重大な罪を犯して死んだので本来は輪廻転生からはずされるのだけれど、抽選に当たり、下界におりて死んだ別の人の人生をちょっとやり直すという、天使いわくホームステイをすることになります。やり直す身体の人は小林真、14歳、睡眠薬による自殺だそう。冴えない少年だけど、家族はなかなかよくって、ラッキーなステイかもと思っていたのだけれど、天使から彼らの素性を聞いたらそんな気持ちはすっとさめてしまいます。
偽善的で自己中な父、不倫している母、意地悪な兄、援交している初恋の子・・・と、1日にこんなことが起こったら、確かに14歳男の子は辛くなってしまうかも。生前の「ぼく」はどんな人間だったのかわかりませんが、人の人生で期限付きとなれば、気楽に生きられるというのは納得できます。北海道冬休み推薦図書。
275P 理論社 1998年初版 Colorful Mori Eto
Amazon Skysoft